石川啄木来釧69日目~啄木釧路を去るべし~ [啄木日誌]
啄木は23日に欠勤してから二度と出勤することはありませんでした。
心良く思わない主筆の日景には啄木が手がける連載を改題、小奴の事を記事にしたり確執を露にされ、休んでいることを不平病と言われていることに開き直り、ついには釧路新聞の社長を兼任する小樽日報社長からの電報「ビョウキナヲセヌカヘ、シライシ」を見て、釧路を去る決意をします。
啄木釧路を去るべし、正に去るべし。
啄木は小樽日報を同じような社内トラブルで退職していますが才能を惜しむ社長は今後の釧路新聞を啄木に託し結果、新聞の内容が一新したことにとても喜んでいました。
そんな社長に、日景がどう啄木のことを報告したのかは想像できることです。
社長に見限られた啄木の居場所はなくなってしまいました。同じく行き場のない横山は、どこまでも一緒に行くつもりのようです。
啄木の唐突な行動に、決心をひるがえさせようと努めてくれた小奴にはやはり心許しているらしく、翌日小奴の部屋で会う約束を果たします。小奴は明るく振る舞い、身の上話などもしますが啄木は唯打ち沈んでいくばかりです。部屋には梅川の一輪の薔薇の花が飾られてありました。
啄木は、毎日嫌な寝汗をかき、動悸もします。不平病の、その裏に隠されている本当の恐ろしい病気はやがて啄木を蝕んでいくことを知る由もなく、打ち沈んだ気持ちをそう表したのか、日記はこう結んでいます。
死という事が、どうやら左程困難な事ではない様な気がする。
Caplio GX100
春の雨夜の窓ぬらし そぼふれば 君が来るらむ鳥屋に鳩なく
心良く思わない主筆の日景には啄木が手がける連載を改題、小奴の事を記事にしたり確執を露にされ、休んでいることを不平病と言われていることに開き直り、ついには釧路新聞の社長を兼任する小樽日報社長からの電報「ビョウキナヲセヌカヘ、シライシ」を見て、釧路を去る決意をします。
啄木釧路を去るべし、正に去るべし。
啄木は小樽日報を同じような社内トラブルで退職していますが才能を惜しむ社長は今後の釧路新聞を啄木に託し結果、新聞の内容が一新したことにとても喜んでいました。
そんな社長に、日景がどう啄木のことを報告したのかは想像できることです。
社長に見限られた啄木の居場所はなくなってしまいました。同じく行き場のない横山は、どこまでも一緒に行くつもりのようです。
啄木の唐突な行動に、決心をひるがえさせようと努めてくれた小奴にはやはり心許しているらしく、翌日小奴の部屋で会う約束を果たします。小奴は明るく振る舞い、身の上話などもしますが啄木は唯打ち沈んでいくばかりです。部屋には梅川の一輪の薔薇の花が飾られてありました。
啄木は、毎日嫌な寝汗をかき、動悸もします。不平病の、その裏に隠されている本当の恐ろしい病気はやがて啄木を蝕んでいくことを知る由もなく、打ち沈んだ気持ちをそう表したのか、日記はこう結んでいます。
死という事が、どうやら左程困難な事ではない様な気がする。
Caplio GX100
春の雨夜の窓ぬらし そぼふれば 君が来るらむ鳥屋に鳩なく
2008-03-29 23:48
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コメント(2)
おはようございます。^^
サラバの後に~
画面から何やら得体の知れないものが這い出たのではと、気を揉んでいました。^^;
サイコもオカルトも心臓に悪いですからね・・・。^^;
この後の啄木を襲う不幸を思うと、転変する運命の様なものを感じます。
桜が少し開花したと思ったらものすごい花さむに震え上がっています。
今年の気候も不穏ですね。 ^^
by keykun (2008-03-30 06:30)
keykunさん、こんにちは^^
驚かせてしまってすみません^^ゞ
夏ならともかくw
でも揺れ始めたときはホントに心臓に悪かったです。
啄木ではないですが動悸がしてきました^^;
今現在はまだその現象はありませんがファンの音が大きく
なったら怖いです。早々とやめようと思います。
くしろも今日は寒いです。
早く開花をしたのは良いけれど桜も後悔してるかもしれませんね^^;
by mamitan (2008-03-30 11:46)