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石川啄木来釧33日目 [啄木日誌]

「小奴のカッポレは見事であった」
この日記の文は小奴への気持ちを表す言葉として代表的なものだと思います。
啄木が魅かれる女性は今で言えば品格を持つ、できる女ではなかったかと想像します。
14歳で知り合った白百合の君と慕った節子夫人は文学や音楽を愛し、小学校の教員を勤めた時期もあります。
小奴もまた喜望楼と並ぶ大料亭、しゃも寅の売れっ子芸妓として啄木の目には輝く女性として映ったのではないでしょうか。

このしゃも寅の敷地内には、「しゃも寅の井戸」と呼ばれる湧き水があり、この井戸を訪れた女流詩人深尾須磨子さんは「天に北斗、地にしゃも寅の水」と絶賛するほどの名水です。
私も昔、汲みに行ったことがありますが、残念ながら周りを綺麗に舗装した以後、皮肉にも水質が悪くなってしまい今では飲むことができなくなってしまいました。


Caplio GX100
しゃも寅の井戸近辺の歌碑です。

Caplio GX100
葡萄色の 古き手帳にのこりたる かの会合の時と処かな

Caplio GX100
火をしたふ虫のごとくに ともしびの明るき家に かよひ慣れにき


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コメント 4

keykun

こんばんは。^^
日記の日付と同時進行・・・でしたね。^^
芸妓さんは今で言うと高級クラブのホステスさんですね。
知性と教養と話術と手練。
名水と謳われた井戸も涸れ・・・・・。
当代随一の天才歌人の心の中。其の時の歌が気に掛かります。^^
by keykun (2008-02-23 00:47) 

えね

こんにちは^^
そうですね、高級ホステスさんかも、人気だけをとれば、
芸妓さんを紹介する、今で言えばグラビア雑誌の?のようなものが
あったらしくグラビアアイドル?いやいや知性と教養と話術となれば
女性アナウンサー的人気だったのではと想像する方がいました^^
でも、知性はホステスさんの方が上かもですね。
しゃも寅の井戸のことを歌う短歌がないのがちょっと残念でしたけど水より酒だったでしょうねw
by えね (2008-02-23 12:24) 

あき

こんにちは!
自分も去年、しゃも寅の井戸のあたりを
自転車で散策しました。
あのあたりには歌碑や風情のある建物がたくさんあるんですよね。
今年の夏にすべて回ってみようかなと思ってます。
by あき (2008-02-23 13:31) 

えね

あきさん、そうなんですよ。行くと必ず新しい発見があるんです^^
さすが釧路の歴史の町、昔栄えていたことを思うとちょっと寂しい
町になってしまったのは残念ですね。
by えね (2008-02-23 14:36) 

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