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石川啄木来釧43日目 [啄木日誌]

3月3日

酔って九時半ごろ散会。出る時小奴は一通の手紙を予の手に忍ばせた。裏門の瓦斯燈のほの暗き光のもと封を切ると、中には細字の文と共に、かつて自分の呉れてやった紙幣が入っていた。小奴の心は迷っている。予は直ぐ引き返して玄関を開けた。奴を呼んで封筒のまま投げて返す。

こうゆうメロドラマチックな展開は実際あったことと思うと結構好きです。創作としてならダメダメだけど。
よっぽど性悪な女じゃない限り、受け取れないですよね啄木のお金なんざ。
逆に貢がれても良いくらいなのに。小奴はやっぱり啄木の才能を信じて好きだったはず。

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小奴の記念碑は後年彼女が経営した近江屋旅館跡に建てられました。

「あはれかの国のはてにて酒のみきかなしみの滓を啜るごとくに」 「小奴といひし女のやはらかき耳朶なども忘れがたかり」 「舞へといへば立ちて舞ひにきおのづから悪酒の酔ひにたふるるまでも」

小奴碑



啄木の像が建つ歌碑の「さいはての・・」は小奴(後の近江ジンさん)の筆によるものです。
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Caplio GX100






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コメント 2

keykun

おはようございます。^^
昨日はまだ、コメントなどの送信エラーが・・・。^^;
漸く小奴の姿が垣間見えてキマシタネ。
芸者に貢がせて出世した文化人など良く聞きますが、
それも出来ないとは・・・。 ^^;
小奴の碑の文字は、聡明な意思が感じられます。
魅力的な女性だったのでしょうね。
by keykun (2008-03-04 07:16) 

mamitan

keykunさん、おはようございます!
一昨日は記事の投稿ができなくてとてもイライラしました。
まだまだ続きそうですね^^;
啄木はそこのところのこだわりみたいのが違ったみたいです。
そう思いますでしょ!小奴さん、私もいろいろ読んでいるとても魅力的な人に思えました。
by mamitan (2008-03-04 08:26) 

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