えりもの春を探しに

黄金道路を走り抜けて日高地方の桜名勝地「庶野(しょや)さくら公園」にたどり着くも桜は殆ど終わっていました。港を望む桜なんて素敵ですねえ。

それでもまだ散らない桜の下でお花見をしているグループがちらほらと。


PENTAX K10D+FA77mmF1.8 Limited
なかでも樹齢300年とかいう夫婦桜も完璧に散っていて残念でした。

PENTAX K10D+DA35mmF2.8 Macro Limited
こんなところにシラネアオイが咲いているのかなあと奥の草原に入ってみるとニリンソウがたくさん咲いています。

PENTAX K10D+DA35mmF2.8 Macro Limited　以下同じ
ニリンソウ(二輪草)キンポウゲ科

これはヒトリシズカ(一人静)センリョウ科

サンカヨウ(山荷葉)メギ科
荷葉というのはハスのことで葉がハスに似ているので山のハス、サンカヨウと名がついたそうです。
初めて見ました。
そしてこれも初めて見る花です。

シラネアオイ(白根葵)シラネアオイ科　日本固有の花です。
旭川にカタクリを見に行った北邦野草園に群生しているという話を聞いていましたがカタクリの後に咲くのでお目にかかれずにいました。
この公園には群生はしていないものの点々と幾つも咲いていました。



薄紫色をした美しい花びらに見えるのはアジサイなどと同じ萼(ガク)片です。
葵は葉が葵に似ていて白根は日光白根山に咲くことからつけられた名前。

白っぽいのも綺麗でした。
このように本州では高山植物でも北海道ではご近所さんがお花見している脇に咲いているのです。

えりもの春は何もない春ではありませんでした。

黄金道路を走る

お目当てのシラネアオイが咲いていなかったので、えりも町まで足を延ばしてみました。
うん十年ぶりの広尾町～えりも町を結ぶ国道336号線の通称「黄金道路」です。
黄金道路というからとてつもなく煌びやかに輝く立派な道路のように思いますが断崖絶壁を切り開く建設時にかかった莫大な費用が名前の由来だとか。

Caplio GX100　以下同じ
太平洋沿いを幾つもの覆道、トンネルを抜けて途中、地下水が岩盤から滝となって落ちる「フンベの滝」を見ることができます。



フンベ(アイヌ語で鯨の捕れる浜)の滝

海難事故で亡くなれた方々の供養碑が建てられています。


黄金道路展望台から

そして、えりも町庶野さくら公園へ
続く