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爆弾低気圧~石川啄木来釧10日目 [啄木日誌]

爆弾低気圧から5日目、ドッカリ積もるのかと思いきや風は強いものの降雪は少なく、現在はもとのアイスバーン状態にすっかり元通り。
写真は爆弾低気圧が吹き荒れた当日です。

Caplio GX100 モノクロ
で、啄木のお話ですが、釧路の啄木のイメージと言えば、
「女たらしで借金まみれ、あげくの果てに釧路に対して悪態をつき、わずか76日で借金も返さずに、とんずら」
・・・と、全く良いイメージがないわけです。
が、先の記事で申し上げたとおり、釧路には25基もの歌碑が立てられ、来釧100年記念の今年はイベントや新聞記事で煌びやかに持ち上げられています。
啄木の魅力は美しい数々の短歌。
それだけでしょうか・・・

実はこの記事の下書きをしたのは一週間前。
まわりを取り巻く女性達や友人に興味を抱きながらも啄木に対して、これっぽっちの魅力も感じないままの書込みだったのです。
しかしながら、心の片隅に、このままでよいのだろうか、もうちょっと啄木のイメージに対して猶予を持って良いかもしれない。
そうして、これまで投稿を控えていたわけです。
一週間がたち、それっぽっちの日数で啄木の真理をわかるわけがないのですが、節子夫人との大恋愛や晩年、友人に宛てた手紙等を見るうち、脈々とした啄木の血の叫びが、ちょっとばかり心に響いたような気がしたのでした。

PENTAX K10D+FA77mmF1.8 Limited ポスタリゼーション

Caplio GX100
「浪淘沙 ながくも声をふるはせて うたふがごとき旅なりしかな」
この辺一帯は旧釧路駅である釧路停車場跡である為、近くの幸町公園にはかつて、「さいはての駅に下り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき」の歌碑が啄木の像と共に立てられていました。
しかし幣舞橋の袂に啄木の釧路での勤め先であった釧路新聞社が「港文館」として復元され、それを機に像と歌碑が幸町公園から港文館の横に移設されたのです。

そして、その代わりに幸町公園から少し歩いた「交流プラザさいわい」前に建立されたのがこの歌碑。
浪淘沙(ろうとうさ)と言う意味がわからなかったのですが、全体の流れのリズムが美しくとても好きだと思いました。
よくよく調べてみると浪淘沙とは漢詩に出てくる言葉で
「波が砂を揺すって泥やゴミを洗い流し綺麗にする」という意味とか。
律詩の題のひとつであり、歌の曲名であるとか啄木がどういう意味でこの言葉を使っているのか明白ではなさそうですが、函館、小樽と北海道を流れ流れて、さいはての町釧路までたどり着くまでの様々な思い出が込められているようで、駅ゆかりの歌「さいはての・・」に代わる歌、さてどの歌をと考えたとき、この歌は最適かもしれません。

Caplio GX100 モノクロ
旧釧路停車場跡


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啄木・雪あかりの町・くしろ [啄木日誌]

今年で5回目を迎える啄木・雪あかりの町・くしろ
漂泊の詩人石川啄木ゆかりの各所にアイスキャンドルが灯ります。

PENTAX K10D+FA77mmF1.8 Limited

PENTAX K10D+FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED[IF]
イルミネーションはいっさいない。
ピンと凍てついた夜の静けさの中でほのかな光が足元をやさしく暖かく灯してくれる。
ふと気づくと闇の中に啄木と小奴が連れ立って姿を現す。
あれは幻かそれとも亡霊か。

PENTAX K10D+FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED[IF]
ときおり、かまくらの中から子供たちの歓声があがる。
ふだんはゆっくり歩くことがない、ましてや冬の寒い夜。
こんな夜もたまには好きだな。

Caplio GX100

PENTAX K10D+FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED[IF]
※もちろん啄木と小奴の亡霊は扮装した二人がゆかりの場所を歩いているのであって、
その手ぶれ写真です。念のため(^^;


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石川啄木来釧100年 [啄木日誌]

1月21日、釧路駅に石川啄木が降り立ってから今年で100年を迎えるそうだ。
なので100年記念として様々なイベントがあるらしいので私もそれに合わせ
石川啄木ゆかりの場所に触れてみようと思う。

思えば5年前、初めてのデジカメ(ソニーのコンデジだった)を持ち、写して歩いたのが
啄木の歌碑。
啄木が釧路に滞在していたのはわずか76日間であるのに関わらず現在25基の
歌碑がある。
確か、それを全てカメラに収めパソコンに保存したはずがなぜかない・・
もったいないと今になって思うが、デジイチで撮った過去写真も含めてボチボチ
撮りながらUPしていこうと思う。

CaplioGX100
「さいはての駅に下り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき」

石川啄木の像


確かにその当時釧路駅は終着駅であり、まわりに建物はほとんどない冷たい風が
吹きすさぶさびしい町だったに違いない。
街の中心部は駅から、架けられて10年たった初代幣舞橋(木造ゆえ10年たてば
ボロボロだったらしい現在は5代目)の向こう側にありそこを徒歩で渡ったらしいので
寒さが身に凍みただろう。

CaplioGX100
今日の夕方から、ここより啄木ゆかりの建物や歌碑が並ぶ南大通
などで「雪あかりの町・くしろ」と題してキャンドルで飾られる。
写真は準備中のキャンドル


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