石川啄木来釧55日目～ビスケット会～

15日の啄木の日記は、まるで学生の青春日記のようです。
啄木の部屋で昨日に続き歌留多会を開き、以前から遠ざけたかった三尺ハイカラこと小菅まさゑを梅川と横山が巧く芝居をして成功したようです。その代わり梅川操がしつこく訪れるようになるのですが・・＾＾；
十五夜近い月の夜、三人は海岸で名刺を流します・・？略
芸者の名刺も流した。塩がだんだん満ちて来た。自分らは梅川の袂に入れて行ったビスケットをかじって、「自然」だと連呼した。略
「三月十五日は忘れまい」と一人が言い出した。「そうだ、忘れられぬ」と一人が応じた。かくてこの三人を「ビスケット会」と名づけた。「ビスケット会は、自然によって作られ、自然を目的とす」と誰かが言い出した。「毎月十五日には、お互い何処にいても必ずビスケットを食うことにしましょう」と女が附加した。
ビスケット会には入れてもらえないかもしれませんがホワイトデーが昨日であることを思うと何となくタイムリーに感じて以前おみやげにもらったビスケットをかじる私でした。


Caplio GX100

コメント 2

おはようございます。＾＾
結社、同盟を結んだのですね。＾＾
若き日の誓い。何処までが友情なのでしょうね？　＾＾；
横山の行く末も案じられます。　
でも、ビスケットも誓いを起てた後では一味も二味も違うでしょうね。
コレだけは羨ましい限り、能天気ではアリマスガネ。＾＾
by keykun (2008-03-16 09:13) 

おはようございます＾＾
啄木23才。
若さの高揚で一時的に盛り上がり、
誓いはケロリと忘れ去られてしまうのでしょう。
今日の啄木日記は明日にまとめますが釧路の
雄大な自然に感動してくれたものの思いはすでに
釧路にはない様子が見受けられます。

by mamitan (2008-03-16 10:16)