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マイケル・ケンナ写真展 [イベント]

3日の文化の日、北海道立釧路芸術館にマイケル・ケンナ写真展を見に行きました。
IMGP9439.jpg
PENTAX K7+DA35mmF2.8 Macro Limited 以下同じ
建物の前にある奇妙な丸いモニュメントは「球」というアルナルド・ポモドーロという人の作品です。
この作品はあちこちの建物の前にあるようで八犬伝さんの街写真のブログ「一瞬の情景」で八犬伝さんがアイルランドを訪れた際、名門校トリニティ・カレッジで目にしています。

さて、「風景に刻まれた記憶」マイケル・ケンナの写真ですが、全てモノクロのスクエア
イギリス育ちですがアメリカに拠点を移し世界各地の風景を撮り続けている今とっても人気の写真家です。
・・・といいながら実は今まで知りませんでした^^;

その風景は綺麗な名所ばかりではなく工場あり橋梁あり。
それはそれは、とてもシンプルな構図。
IMGP9440.jpg
北海道にも毎年撮影に訪れているそうで、
屈斜路湖にある一本の老木を撮影している様子がビデオで流されていました。
まるで古い友人に会いにくるような感じで語りかけているような撮影風景でした。
「やあ、また会えた。変わらないね」というふうに。
しかし、この一本の老木は危険と判断され、今年の8月に自然公園財団によって伐採されてしまったのです。
私はそのことさえ知らず、写真を見ながらこの木もいつか朽ち果てる、又はその前に伐採されてしまうかもしれない。
そのときケンナはどう思うかな、と考えてみました。
ケンナはただ見た目が綺麗なものを被写体とするのではなく、その被写体に宿る記憶とか人と自然が深く関わっているものを写し撮っています。なのでそれは不変のものではないのです。
その木がなくなったからといって一時、寂しい思いはするかもしれないけれど、今までありがとうという気持ちなのではないかなと思います。想像ですけど。

で・・マイケル・ケンナ風に撮ってみました^^ゞ
IMGP9483.jpg
PENTAX K7+DA35mmF2.8 Macro Limited カメラ内1:1トリミング デジタルフィルター:モノクロ
いや~全然違う~ごめんなさ~い^^;
ケンナの露光時間はとてもとても長いです。そしてデジタルではなくプリント命です。
三脚も使わない私がケンナ風に撮れるわけがなかったのでした^^;
IMGP9505.jpg
写真集も買っちゃいました^^;
ケンナの写真はとても真似できないけれど、何年も前からどうしてもうまく構図が取れない1本の木があって。
この木は少し前にネイチャーフォトの写真家の方が同じことを言っていて、プロでも撮れないんだ~と、じゃあ無理だなあと思ったのですが・・
今回、ヒントをもらったような気がするのですが・・技術ではなく、撮る心構えというか・・気のせいかも^^;
冬、この木に会いにいくのが楽しみです。
なかったりして・・・^^;

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コメント 10

私が三人目

良いお話をありがとうございます。

ちょっと閃きました、何と聞かれると答えられないけど良いヒントをもらったようです。
by 私が三人目 (2009-11-05 17:11) 

mamitan

私が三人目さん、こんばんは^^
ケンナの写真はシンプルだけど、泣きたくなるくらい奥深いドラマが秘められているように感じました。
何と聞かれると答えられない・・そう、そうそんな感じわかります^^

by mamitan (2009-11-05 22:25) 

keykun

こんばんは。^^
ナゼカ北欧の写真家、音楽・芸術・ライフスイル。
何につけシンプルに思えてなりません。^^
素晴しい作品に触れられた事、羨ましく思います。^^)v


by keykun (2009-11-06 00:07) 

mamitan

keykunさん、こんばんは^^
突き詰めると何事もシンプルということにたどり着く
のかもしれませんね。
ケンナの北海道、もっともっとたくさんの人に見てほしいなあと
思いました♪
by mamitan (2009-11-06 00:22) 

なもにぃ

風景写真って
色々な意味がありますよね。
そこにある 何かを表現したり、
そこにある今だったり、
そこに立つ 撮影者の思いだったり・・・。

by なもにぃ (2009-11-06 03:18) 

mamitan

なもにぃさん、こんにちは^^
風景写真を撮っているとき、そんな今の思いが
写真に込められればいいなと思ってはいても、実際は・・
時間に追われながら、どう撮れば綺麗に撮れるんだろうと
何度もシャッターを切るだけで・・

今度から時間をかけてじっくり撮る日を「ケンナ日」と
決めてみようかなと思っています^^
by mamitan (2009-11-06 12:53) 

八犬伝

なるほど、これですか。
リンクありがとうございました!
by 八犬伝 (2009-11-06 18:20) 

zαwαwα

風景に限らず、いつかは変わってしまうものとか、なくなってしまったものの写真って印象的ですよね。寂しいような感じを如何に撮るか、被写体と向き合うことの難しさですね。

長時間露光だと、昼間でも三脚立てて、NDフィルター用意して・・・。風がきつい日はどうなるんだろう。僕もマイケル・ケンナのまねしてみたいです^^
by zαwαwα (2009-11-06 20:10) 

mamitan

八犬伝さん、こんばんは^^
これですよ~♪
こちらこそ、良いものを撮ってきてくださってありがとうございます^^v
by mamitan (2009-11-06 22:19) 

mamitan

zawawaさん、こんばんは^^
光と風、空と雲、森羅万象全てのものとうまく向き合うのは
忍耐も必要だけど、ビデオを見ているとケンナはとても大らかな
心を持っているように見受けられました。
何かをつかむとそんなふうになれるのかなあ^^
by mamitan (2009-11-06 22:33) 

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