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紗枝と康平が待ち合わせする幣舞橋 [「ハナミズキ」ロケ地フォト]

昨日に引き続き、釧路市内の幣舞橋を紹介したいと思います。

初代幣舞橋の原型は、愛北橋という民間の手に寄って駆けられた木造の橋でした。
その11年後、明治33年、初めて国費によって架けられたのが初代幣舞橋。
明治41年、石川啄木が釧路の駅を降り立ち歩いた幣舞橋は8年が経ち、もはやおんぼろ。
1年後には2代目が架けられましたが、寒波で6年しか持たず、3代目幣舞橋は木造ながら幅の広い立派な橋となりました。
そして初めての鉄筋コンクリート製4代目幣舞橋が誕生。50年後、4代目のデザインを保ったまま四季の像が立つ、現在の5代目幣舞橋に至ります。

IMGP9680.jpg
PENTAX K7+DA35mmF2.8 Macro Limited 以下同じ

IMGP9756.jpg
出世坂上、学習生涯センターまなぼっと展望台からの撮影です。
ロケ地である出世坂については後ほど紹介します。

当初は、著名な彫刻家たちの像とはいえ、裸婦像が橋にドンと立つなぞ賛否両論があったのではと伺えます。
今ではご存知の方も多いと思いますが、世界三大夕日と言われる太平洋の水平線を沈む美しい夕景に情緒感を添える風物詩であり、釧路の象徴となっています。

四季の像.jpg
橋の欄干に立つ四季の像
左上:春の像(舟越保武氏作)
右上:夏の像(佐藤忠良氏作)
左下:秋の像(柳原義達氏作)
右下:冬の像(本郷新氏作)

霧の幣舞橋(初夏).jpg
PENTAX K7+FA77mmF1.8 Limited
夜霧よ今夜も・・.jpg
PENTAX K100D+DA40mmF2.8 Limited

霧の幣舞橋も情緒にあふれ、ロマンの町釧路を演出します。
でも、このところ気温の高さによって霧が少なくなってきているようです。
これまた風物詩だったボーっという霧笛の廃止、暮らしやすさがある反面、海面の温度の上昇によってサンマの群れの位置に変化があり今年は深刻な不漁が続いています。
ハナミズキは漁業の今昔についてもリアルに表現しています。

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PENTAX K7+DA35mmF2.8 Macro Limited
カメラを構えている方が立っているところがちょうど康平の立ち位置に近いかと思います。

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PENTAX K7+FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED[IF]
10月6日、ロケのあった日の幣舞橋からの夕日です。

IMGP9689.jpg
PENTAX K7+DA35mmF2.8 Macro Limited
バイトと進学塾を終え日が暮れた頃、この橋で待ち合わせ、康平の名を呼びながら走リ寄る紗枝。康平はその場に待つ時間も惜しむように紗枝の元に走ります。
最終便の時間が迫る釧路駅の方向に、ふたりは身を翻し、手に手を取って駆けて行きます。
先に待つ苦難の人生を知る由もなく、後先を考えることもない初恋の無邪気なシーンです。

R0019390.jpg
PENTAX K7+DA35mmF2.8 Macro Limited
康平の後にチラリと映る建物は観光施設MOOの隣にあるEGG(エバーグリーンガーデン)という温室。
寒い気候が長い釧路でここは市民の憩いの場所になっています。
この中にハナミズキの木がありますが、私は映画のように満開に咲いたのを見た記憶がありません。
右側にかつてこの辺一帯を賑わせたラッコのクーちゃんの記念碑。
MOOのバスターミナルの入り口に巨大なクーちゃんのパネルが展示されてあります。
R0019405.jpg
Caplio GX100
このパネル、1枚1枚がクーちゃんの写真でできています。必見です。

R0019386.jpg
Caplio GX100
EGG内のハナミズキの木?間違えていたら訂正します。

エバーグリーンガーデン~いつも緑の園~
紗枝と康平の心には瑞々しい若葉のような輝きで満ちていて、それが永遠であることを信じていました。

幣舞橋は釧路駅から歩いて10分程。



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なもにぃ

ちなみに私の一番好きな像は「冬の像」です。
実際どの様なシチュエーションを像にしたかは知りませんが
凍える釧路の冬の寒さより
冬の眩しい日差しを仰ぎ見る様な・・・。
その眼に春を思う様なその像が好きです。

by なもにぃ (2010-08-31 00:33) 

えね

なもにぃさん、私は春が好きです。
その次に冬が好きです。
どこから撮ってもシルエットが画になりやすい冬も
好きというだけのことでしたが、なもにぃさんのコメントは、
確かに青空の多い釧路の冬のイメージにピッタリ当てはまる
と思いました。冬の像にポイントが上がった気がします^^
by えね (2010-08-31 15:32) 

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